セディナ 過払いの違いについて


遺伝子が発現してタンパク質を作るときには、情報の運び役であるRNAに写し取られるのだが、このとき不要なDNA部分(イントロン)を抜き取って遺伝子部分だけにする、「スプライシング」という配列整理が行われる。 単にDNA配列を見ただけでは、どこまでが不要でどこから必要なのかさえ明らかではなく、スプライシングのルールも見つけにくい。

そんなことから、ひとくちに遺伝子DNAの塩基配列といっても、どこからはじまって、どう連結していて、どこで終わっているのか、そんな基本的な問題の解明からはじめねばならないのである。 また仮に、無駄な部分がない遺伝子DNAが最初から見つかったとしても、その見かけは、たとえばAATTGCCTAといった具合に、4種類の塩基が延々と並んでいるだけのことだ。
3つの塩基で1つのアミノ酸の種類が決まり、さらに多数のアミノ酸の組み合わせでタンパク質が構成されるのはわかっているが、そのタンパク質の役割が何なのかわからなければ、結局は何のための遺伝子なのかわからない。 配列が読めたからといって、遺伝子としての解析ができたことにはならず、さらに「何のための遺伝子なのか?」という疑問が続くことになる。
その答えを出すためには、DNAの構造を解析するだけでは足りず、どこでどのように働いているかを理解するための機能解析が重要となる。 前述のM氏は、「こちらの成果が見えてくるのは、さらにゆっくりで2010年頃になりそう。
さらに発生、成長、老化といった、生命の基本にかかわる流れと遺伝子の関連が理解できるのは、かなり先のことになるでしょう」といっている。 未知のジャングルで活動するときには、ところどころに″目印″をつけて大まかな地図を作成しておくと、方向違いや行き過ぎを防ぐことができる。
A地点からみてB地点とC地点では、実際の距離の違いはわからなくても、どちらが近くにあるか一目でわかるようになるはずだ。 新たな目印であるDが現われたら、道順としてABCDなのかADBCか、あるいはABDCとなるのかも描写できる。
これとよく似た考えかたから、ヒトゲノム計画でも、目立ちやすい遺伝子をできるだけ数多くピックアップして、それらが並んでいる順序を示す「遺伝的地図」づくりが行われる。 その考えかたは次のようになる。
たとえば、青い瞳と黒い瞳、ブロンドの髪と黒い髪、縮れ毛と直毛、それぞれの特徴をもつ人たちが混在する大家族がいたとする。 そして仮に、「ブロンドで縮れ毛」と「黒髪で直毛」という組み合わせは多く見られるが、毛髪の特徴と瞳の色との相関関係はそれほど高くない、というデータが得られるとしよう。

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